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第四回 漢字教育士養成講座報告

第3回は出られなかったため、今日は第4回目の講義のご報告です。

1回目2回目の矢羽野先生も穏やかで余談も面白くて楽しかったのですが、
3回目からご担当の大阪府立大学人間社会学部大形先生もおもしろい講義をして下さいます。

大学時代、就職しないで大学院にいきたいなーと真剣に考えた時期がありましたが,本当に院に進んでいたら好きな国語をもっと勉強・研究して矢羽野先生や大形先生のように色々なことを知り得たのだろうなーなんて思ってしまいました。
ま、院テストで落ちていた可能性は大ですが。(笑)

さて、今回も本筋から離れた私の「へー」ポイントを書き連ねたいと思います。

1.漢字検索ソフト「今昔文字鏡」
 こんなソフトがあったのですね~。先生が検索の仕方まで教えてくださいました。欲しい。

2.原稿用紙に「清書」は変
 原稿用紙はそもそも書き込みとか校正が記入されたままでよいものなので、学校で先生が「原稿用紙に清書しなさい」と指示するのはおかしな話なんだそうです。

3.隷書はもともとは楷書を指した
 いまは楷書→行書→草書と、それとは別に隷書や篆書がありますが、昔は隷書といったら今の楷書を指していたそうです。

4.千円札の「千円」の文字は中途半端な隷書
 先生曰く、「千」の字の一画目の右の止めの部分は隷書的ではないので中途半端だそうです。
 ふむふむ・・・ついでに万札も確認してみよう、と思ったら私の財布には1枚もなかったので断念。(涙)

5.千円札の四角い「総裁の印」
 この「印」の字は見ていただくとわかりますが、横になっています。
 「印」の字は左側が右手を表し、右側が人を表していて、これがもとは横向きだったので人を上から右手が押さえ込んでいるような形だったそうです。
 いまの「印」の字は人を押さえ込んでいないわけです。
 人道的にそうしたのでしょうかね。その辺不明。調べるとおもしろいかも。

6.甲骨文は本来なら「骨甲文」では
 動物の甲羅に文字が彫られたものと、骨に彫られたものでは歴史的順序からすると逆。
 だから本来なら「骨甲文」の方がよいのではないかしらん、という余談。言いにくいけど。

7.昔は何でも薬にした
 明代の書「本草綱目」(ほんぞうこうもく)によりますと、その昔はひげとかフケまで薬にしたそうです。
 誰かのフケでできた薬を飲んだと知ったら病気になりそうですが・・・

8.「殷」は「商」
 中国では殷王朝の「殷」を「商」と書くのだそうです。

9.「弗」はもともとはSみたいな形に縦棒2本
 パソコンでは出せないので想像してみてください。アルファベットのSみたいな形に縦2本です。弗をシンメトリーにした感じです。

10.甲骨文字は直線的
 甲骨文字は動物の骨や甲羅に刃で削って書いたので、本当は曲線的な文字の部分も直線的になってしまいます。
それは当然のことではあるのでしょうが、私は甲骨文字を彫っている人が「くーっ、ここもっと曲線的に彫りたいのに~。」とか「お、いいじゃない、なかなか曲線的に彫れたじゃない?」なんて思っていたのかな、と考えるとなんとなく親近感がわいてきて楽しいです。

11.贋作はかなり早い時期から登場
 甲骨文字に関する発見当時の研究書をみていると、そこには「これは贋作かもしれない」との注意書きがあったりします。甲骨文字が発見された直後に、すでに贋作が出回っていたことが知れます。
 甲骨文字の発見は殷王朝の遺址発見にも繋がったので、甲骨文字も高く売れたようで贋作がすぐに作られたのでしょう。いつの時代も人間考えることは同じ。(笑)

12.時代を超えた研究者同士の心遣い
 ちょっと感動的だったのですが、文字の研究書をみていると、面倒であっても出典がわかるようにこまごまとした記載があります。後の世の研究者が、出典にすぐ辿り着けるようにと、先人が苦労して書き記したわけです。なんだか素敵じゃないですか~。

13.東巴文字(とんぱもじ)が女子高生に人気?
 絵文字みたいな東巴文字ですが、なにやら一部の女子高生に人気だとか。
 トリッキーとかいうお店の文字が東巴文字なんだそうです。あとで調べてみましょ。

14.象形文字の中の動物はなぜか立っている
 たとえば「象」の字。これも象が四本足で歩いている姿ではなく、犬がちんちんした時のような形です。
 象形文字はなぜか動物がすべてちんちんした形で描かれているそうです。これも不思議。
 小学生に動物の象形文字を集めさせたらきっと楽しいと思います。

15.研究書の切り貼り
 古い文字研究書にやたらめったら切り貼りがしてあります。
 手書きで写すのは間違いのもとだから出典を直接貼り付けているそうです。
 「手抜きかしら。切り貼りきったなーい」。と思った私は先人の知恵に触れ、心の中で土下座m(_ _)m

16.「轟」のように同じ文字を重ねて作った漢字
 車3つで「轟」。同様に女3つで「姦」。貝3つで「贔」。こうした文字は新撰字鏡の中では
 「品字様」という部首でグループ化されていたそうです。(この部首は消えました。)

17.研究は膨大な量の資料を蒐集し、分類することから始まる
 いまでこそ漢字は整理されて同じ形のものを使用するようになっていますが、昔の文字を見ると「同じような」形はしているけれど、本当にさまざまな変形の仕方があって、最初に分類するのはさぞかし大変な作業だったと思います。これが正しくてこれは間違いというものがないから、とにかくたくさんの字が存在してしまうわけです。「凡」の字は点が中に入ったものもあれば上にあるものもある。字形が複雑な漢字はもっと大変です。
でもちょっとトライしたい気もします。

18.夏目漱石は「猫」の字を間違えて認識していた?
 漱石の原稿をみると「猫」の字の「田」の部分がすべて「由」になっています。
 わざとかもしれませんが、単なる間違いかもしません。

19.漱石の表記
 か → 可
 が → 可の右上に濁点
 な → 奈
 た → 多 ※本来「た」は「太」からできた平仮名ですが漱石は「多」を使っています。

20.日本で一番古い漢字
 日本で一番古い漢字として「山」が発見されていますが、ひとつしか出てきていないためはっきり「山」だと断定はできないそうです。
 もしかしたら文字の一部かもしれないし、全然文字ではないかもしれないわけです。
 文字だとすれば「仙」と関係があるかもしれないそうです。鏡に字を書く場合は画数を減らすので「仙」を「山」とも書くのでその可能性はあると先生は仰っていました。

21.一般人の功績
 もと日本電信電話公社の貞苅氏はこつこつと漢字の研究をされた方で、お亡くなりになってからご家族の方が研究の成果物を文字学研究者のもとにお持ちになったそうです。貞苅氏の研究は研究者の誰もが「いつかはやらなければ・・・」と思っていながら、あまりに作業が煩雑で手がつけられないようなことだったそうです。文字のひとつひとつを出典まで遡って検証する作業です。それをこつこつと続けてこられた。本当に根気のいる作業です。
 それは文字研究界での大きな功績です。素晴らしい。

と、今回も盛りだくさんで楽しかったです。
お伝えしたいことはたくさんあるのですが、パソコンで表せないものに関しては割愛しました。
お伝えできなくて残念!

今週の土曜日も楽しみです。 

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