スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

下方修正


昨夜、実家の2軒隣りのAさん(85歳くらい。)に捉まりまして、
実家の前で挨拶してさよならするつもりが、Aさん宅に引きずりこまれました。
(力づくで引きずり込まれるわけではありませんが、「ちょっとおいで。渡したいものがある。」とずんずん家に入っていってしまうので、後ろから言葉で断っても決して振り向いてもらえず、結局は断れないという状況。)

朝採ったという茄子をビニール袋にたくさん持たされ、
「お、これですぐ帰れるかな。」と思ったら大間違い。

息子さんの嫁の悪口を聞かされ、
息子さんの出世の自慢話を聞かされ、
近所の老夫婦の悪い噂を聞かされ、
うちのおじーが過去如何に愛想のない男だったかを聞かされ、
田舎の藪蚊に刺されるのを気にしながら、30分ほどお喋りに付き合いました。
(結局4ヶ所刺されていました。)

3年ほど前にご主人が亡くなり、
息子さんも車で1時間半くらいのところに新居を構え、滅多に会えず、寂しいのでしょう。

年齢不相応な艶々とした顔で、
にこにことお喋りしていたAさんでしたが、両手で顔を隠して急に泣き出しました。

特許婆  「おばちゃん、どしたの?!」
本物の婆 「だってさ、○○さんも死んじゃって、××さんも死んじゃって、○×さんも死んじゃった。
      みんな死んじゃってさ、もうおばさんひとりぼっちなんだよー。早く死んじゃいたいよー。」

と言うのでありました。

あわわ、うるる、ちょっともらい泣き。

本物の婆  「あんたはいつも元気だね。今日は会えてうれしかったよ。また会えるかね。」
特許婆   「会えるよ、また来るよ。」
本物の婆  「本当に会えるかね。」
特許婆   「なーに言ってんのー、会えるにきまってるでしょー。」


私は嘘をつきました。
本当は心の中で、もう会えないような気もしていました。
Aさんの年齢を考えると、「会えるに決まっている」というのは嘘になるのでした。
Aさんはお元気そうだし、私は実家にちょくちょく帰るのでタイミングがよければまた会えるでしょう。
でもやっぱり、必ず会えるとは言いがたいのでした。


高齢での一人暮らし。
誰にも迷惑を掛けず、元気で長生きすることは逞しく見え、素晴らしいと思っていたけれど、
実はとてもとても寂しい毎日なのですねぇ。

100歳まで生きようと思ったけれど、90歳くらいにしておきましょうかね。
友達がみーんな死んじゃったら、やっぱり寂しいですもんね。










スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

お疲れさまです。

ごめんなさい、内容も心に染みましたが、
「Aさん」と書かずに「本物の婆」と書いたところがツボでした。

コメントありがとうございます。


お疲れ様です。

そこそこ婆の特許婆ですが、さすがの婆も85歳本物には敵いません。

敬意(?)を表し「本物の婆」と書かせて戴いた次第です。

たいやきさん
プロフィール

特許婆

Author:特許婆

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。